パーフェ☆ラ 第5章

A 班決め


早速、ファッション雑誌を買ってきてイイ女の研究開始。
今まで顔の手入れとかテキトーだったし、読んでるだけで勉強になる。
色んな雑誌を読んでいたら、顔だけじゃなくて体型まで気になってきた。
今までそんなに太ってる方じゃないと思ってたけど・・・
な、なにっ!? この子たちっ!!
なんでこんなに細いわけっ!? 腕も足も腰も・・・
なのに胸はおっきいし・・・
あたしもチハルに、胸はおっきい方だって言われたことあるけど・・・ 身体の太さが全然違うっ!
ダメだ、運動しないと・・・
今さら運動部に入る勇気はないし、とりあえず自宅で出来る運動から始めてみた。
って言っても、腹筋とかエアロビもどきとかだけど・・・
「お前、なにドスドスやってたの? 夕べ」
「えっ!? べ、別に何もやってないよっ!!」
イイ女改造計画のことはメグには内緒にしていた。 いつの間にか、
「お前・・・ イイ女になったなぁ」
っていうのが理想。
2学期からメグのカテキョはテスト前だけってことになったし、メグも部活の方で忙しいし、ちょうどいい。
この隙に、密かにイイ女計画を進めよ・・・

なんて日を過ごしていたある日の昼休み。
「ちょっと・・・ 市川」
と平井に声をかけられた。
平井はあたしたちのクラスメイト。 こいつがあたしの誕生日にカラオケで迫ってきたせいで、メグの、
「オレの女」
発言が飛び出した。
かといって、平井は別にあたしに気があるわけじゃない。
あの場のノリで、
「上手くいったらラッキー♪」
くらいに考えてあたしに迫ってきただけの、エロバカ男子に過ぎなかった。
だから、あのあとも平井とはクラスメイトとして普通に接している。
「なに?」
「いや・・・ ちょっと相談があんだけど・・・」
平井はチラッと教室を見渡して、「ベランダ行かね?」
とあたしをベランダに連れ出した。

? ・・・なんだろう?

「え・・・ えぇ〜〜〜ッ!? チハルをっ!?」
「ば、馬鹿っ! 声がでけーよっ!!」
平井が慌てて教室の方を振り返る。 あたしも慌てて口に手を当てた。
「・・・ごめん。ていうか・・・ いつの間に?」
「や・・・ この前の市川の誕生日にやったカラオケから?」
「そ、そーなんだぁ・・・ 全然知らなかった・・・」
「・・・前から可愛いな〜とは思ってたんだけど。 あのときお前と千葉が先帰ってからチハルちゃん相当落ち込んじゃってさ〜・・・ それ慰めてるうちに、なんかこう・・・好きになってたというか・・・」
「へぇ〜」
あたしたちが帰ったあと、そんなことになってたんだ・・・
「そんで、お前に頼みがあんだけど」
「え? ・・・なによ?」
「明日のLHRで修旅の班決めあんじゃん。 市川、チハルちゃんと一緒の班になるだろ?」
「多分・・・」
「そんときさ、男はオレらの班と一緒に組んでくんねぇ?」
「えぇっ!?」
修学旅行は全員で回るところもあるけど、生徒が自分たちでコースを決めて回れる日もある。
そのときの班が、男子3人女子3人の6人ということになっている。
その班決めが、明日のLHRで行われることになっていた。
あたしはいつもミドリとチハルと一緒にいるから修旅の班も同じだろう・・・とふんだ平井はあたしに声を掛けてきたらしかった。
「そんな上手く行くかなぁ・・・ つか、あんた誰と組むわけ?」
「中野とか小岩とか」
「じゃ、ダメだ。ミドリが絶対涼の班と組みたがるに決まってるもん。バーベキューのときだってそうだったし。 どうしても一緒になりたいなら涼と同じ班にならないと」
「ええ〜〜〜・・・」
平井があからさまに嫌そうな顔をする。
「なによ。 あんた涼と仲悪いの?」
「いや、そーじゃねーよ。 ・・・船橋は千葉と組むじゃん」
「え?」
「オレ、あいつ苦手なの」
「はぁ? ・・・あんたもしかして、この前のカラオケのこと根に持ってんの?」
例のカラオケで平井があたしに迫っていたとき、メグがやってきて、平井を押しのけるようにしてあたしを連れて帰った。
まさか、そのときのこと根に持ってる?
落とそうと思っていたあたしを連れて行かれたから・・・とか・・・・・?
とあたしが考えていたら、
「や、あれは全然。 市川のことはなんとも思ってなかったし」
と笑顔の平井。
―――別にあたしだって平井のことはなんとも思ってないけど・・・ ちょっとムカつく。
「・・・じゃ、なに」
「いやさ、1年のとき好きだった子が、千葉のこと好きだったんだよな」
って・・・ そんなのメグのせいじゃないじゃんっ!
「・・・それ言ったら、チハルだってそうじゃん」
「そーだけどさ・・・ それは、ホラ! 千葉は今、お前と付き合ってんだろ? あんときそんなこと言ってたし」
「え・・・ まぁ・・・」
いつも散々ミドリたちに疑われているせいか、こうやって、
「付き合ってんだろ?」
って当然のように言われると・・・ ちょっと嬉しい。
「だからさ、チハルちゃんだって諦めるしかねーじゃん。千葉のことは」
それはそうだけど・・・
でも、チハル まだあたしたちのこと信じてないし・・・
「だからお前らはラブラブ仲良くやってくれよな。千葉のことは苦手だけど、応援するよ」
平井の背後に、本当にあたしたちを祝福してるんじゃなくて、自分にとって都合がいいから・・・っていう気持ちが見え見えだったけど、
「・・・ありがと」
ととりあえずお礼を言っておいた。
平井は軽く伸びをしながら、
「んーじゃ、なんとか船橋と同じ班になるかぁ・・・」
「あのさ、あたしの意見って殆ど通らないから、確実に一緒になれるとは限らないからね?」
と念を押しておく。
「だって、成田は船橋と組むんだろ?」
「と思うけど・・・」
「だったら大丈夫じゃん」
そーかなぁ・・・・・・
とあたしがまだ不安に思っていたら、
「大丈夫だって! なんなら、お前と千葉が2人きりになれるようにしてやってもいいし」
と平井が肩を組んできた。
「え?」
「だって、成田は船橋だろ? んで、オレがチハルちゃんと組んだら・・・」
そしたら・・・・・あたしとメグがペアに・・・?
「・・・それ、ちょっといいかも・・・」
「だろっ?」
思わず肯く。
修学旅行は中学のときも行った京都と奈良だった。
でも、中学のときあたしたちは絶交していたしクラスも別だったから、メグとは全然一緒に回れていない。
でも、今年は仲直りしてるし。 クラスメイトだし。
なにより、カレカノだし!
楽しく回れそうな気がするっ!
「じゃ、そういうことで、よろしくなっ!」
「うんっ!」
あたしはもうすぐ来る修学旅行が楽しみで仕方なくなった。

「おい」
その日の夜。
イイ女計画中のあたしが顔にパックをしたまま京都の情報誌をチェックしていたら、部活から帰ってきたらしいメグが声を掛けてきた。
「ちょ、ちょっと待ってっ! こっち来ないでっ!!」
あたしは慌てて仕切りの向こうに声を掛けた。
あたしとメグの部屋の間の仕切りはまだ壊れたままだった。
あたしの親もメグの親も気心が知れているせいか、仕切りが壊れていることをそれほど気にしていないみたいだった。
普段はそこに大き目の植木鉢が置いてあって、一応の目隠しなんかしてるけど、うっかりするとメグが植木鉢をどかしてこっちに来てしまう。
実際、親がいないときとかあたしたちはそこを行き来していたし・・・・・
こんなパック中の顔なんか見られたら恥ずかしいっ!!
「は?」
「ちょっと今・・・ えと、ヒドイ格好だし・・・ っていうか、どうかしたの?」
とりあえず、そんなことを言って誤魔化す。
「いや・・・」
なんか話があって声をかけてきたんだと思ったら、メグはそのまま黙り込んでしまった。
「・・・? メグ?」
「・・・いや、もうすぐ修旅だな、と思って」
え・・・っ!?
メグも修旅のこと考えてたのっ!? あたしもだよっ!
同じときに同じこと考えてたのって嬉しいっ! 恋人同士のシンクロみたいで!!
「うわ〜! あたしも今同じこと考えてたんだよっ!」
「・・・そーなんだ?」
「うんっ! 一緒に回ったら寄りたいお土産屋さんとかチェックしてたの!」
あたしは見ていた雑誌をめくって、
「清水寺に地主神社ってあったの覚えてる? 中学のとき行ったでしょ?」
「・・・・・覚えてない」
「そーなの? 男子なんかは興味なかったのかな・・・ そこね、縁結びの神社なんだよ!」
「へぇ・・・」
「メグとおそろいでお守り買いたいんだ! あとね、行けたらよーじやカフェにも行きたいし。そこにある公衆電話から、メグに電話するね!」
「公衆電話?」
「恋が叶うんだって。そこから好きな相手に電話すると!」
「・・・って、もう付き合ってんじゃん」
「そーだけど、一応さ・・・」
念押しときたいって言うか、そういうのがあるって聞くとやっておきたくなっちゃうじゃん? 女子としては。
「あとね、四つ葉タクシーにも乗りたい!」
「なにそれ?」
「京都を走ってるタクシーなんだけど、殆どは三つ葉のタクシーなんだって。でも1200台に4台だけ四つ葉のタクシーがあって、それに乗ると幸せになれるんだって! 一緒に乗ろうよ!」
あたしが興奮してそう言ったら、小さくメグが笑ったのが聞こえた。
「え? なに?」
「いや。なんも? イロイロ調べてんだなぁと思って」
「だって、メグと旅行するの初めてだし・・・ 修旅だけどさ」
「・・・だな」
「一緒の班になれるといいなぁ。明日の班決めで」
「・・・・・もし別になったら、どーする?」
「えっ!? ・・・ミドリが涼と同じ班になりたがるだろうから、大丈夫だと思うけど」
「そう言えば、親睦バーベキューのグループ決めんときも成田は凄かった」
とまたメグが笑う。
「え? やっぱそーなの? あたしあんときいなかったから知らないんだよね」
でも、それを聞いて安心した。
ミドリに任せておけばメグと同じ班になれる。
それに平井が、
「成田は船橋と、で、オレがチハルちゃんと一緒になるようにするから・・・ 市川は・・・」
って協力してくれるみたいだし!
あ〜っ♪ メチャクチャ楽しみ〜〜〜!!
「ちょっと、真由? 電話でもしてるの? 何時だと思ってるの?早く寝なさい!」
あたしが興奮して話していたら、ドアの外からお母さんが声を掛けてきた。
「ヤバ・・・ お母さんだ!」
時計を見たら、11時になろうとしている。
こんな遅くにメグと話してるのがバレたら、また色々言われそう。
「ごめんメグ、また明日ね。 おやすみっ!」
「え? ・・・あぁ。 おやすみ」
そそくさと挨拶をしてベランダの窓を閉める。
メグと付き合っていることはまだお母さんに話していない。
なんか色々詮索されたらやだし、余計な心配されて仕切りを塞がれたり、メグのカテキョとかなくなっても困るし。
なにより、冷やかされたりしたら恥ずかしい。
だからなるべくお母さんの前では、メグとは幼なじみという距離を保つことにしている。
「・・・あれ?」
そう言えば、メグ・・・ なんか用があって声掛けてきたんじゃなかったのかな?
メグが修旅の話振ってきたから、つい夢中になってあたしばっかり話しちゃったけど・・・
・・・?
ま、いっか。

「ちょ・・・ 待てよ!」
慌てるミドリ。
「待たない! バーベキューのときだってミドリそうやって無理矢理決めちゃったじゃん! 今回は公平にジャンケンってことにしようよ」
そのミドリの前で、腰に手を当てて正論をかざすクラスの女子たち・・・
―――修旅の班決めは難航していた。
例によって、涼と組みたいミドリがいつものように強引にその権利を奪い取ろうとしたら、他の女子たちからブーイングが起きた。
涼は恭子と付き合いだしてもキャラ変わんないし、恭子もうるさく言う方じゃないから、涼が学内イチのモテ男に変わりはなかった。
だから、このブーイングも当然と言えば当然なんだけど・・・
各班の代表がじゃんけんをするっていう案に、仕方なくミドリが肯く。
「やったぁ〜〜〜♪」
見事ジャンケンで勝った子が歓声を上げる。 その歓声を上げたのは・・・ 残念ながらミドリじゃなかった。
「ミドリ〜、ゴメンね♪」
ミドリは今まで見たことないような落ち込みぶりだ。
あたしもメグと同じ班になれなくてすごく残念だけど、正当な勝負をして負けたんだからしょうがない。
それに、班行動は一緒に出来ないけど、最終日の夜は自由行動があるし、メグとはそのとき一緒に回ればいいや・・・なんて考えてたら、
「・・・・・・真由の力でなんとかなんないのか?」
ミドリがあたしの肩を思い切りつかんだ。
「え?」
「千葉と付き合ってんだろ? ジャンケンでは負けたけど、男子グループの方からウチらと組みたいって言ってもらえば、なんとかなんじゃん」
「え・・・っ!? そ、そんなの無理だよ〜〜〜・・・」
メグ、そういうことで私情挟むのとか嫌いそうだもん。
っていうか、あたしと付き合ってるの隠したがってるかもしれないし、
「なんであたしとのこと、ハッキリみんなに言わないのよっ!?」
ってメグに言えるほど、まだイイ女になってないし・・・
とあたしが俯いたら、
「・・・・・やっぱり、付き合ってないの?」
とチハルがちょっと嬉しそうな顔をする。
「つ、付き合ってるよ・・・」
「じゃ、頼めよ」
ミドリがあたしを見下ろす。
「それは・・・ 無理・・・」

2人に散々責められ、メグとの仲を疑われたLHRがようやく終わった。
はぁ・・・ こんなことになるなら、メグとのこと内緒にしたままの方がよかったな・・・
メグがフリーだと思われて女子にチヤホヤされるのはイヤだけど、今みたいに中途半端に知られて、しかもみんなに聞かれても、
「うん!付き合ってるよ!」
って答えられない、自信ない自分にも落ち込むよりは・・・
せっかく楽しみにしてた修旅なのに、溜息が出てくる・・・・・・
「おいっ!」
これ以上教室にいるのがいたたまれなくて、トイレにでも行こうと廊下を歩いていたら平井に声をかけられた。
「なんだ・・・ 平井か」
一瞬、メグが声を掛けてきてくれたのかと思って喜んで振り返ってしまった。
平井とメグの声を聞き間違えるなんて・・・
―――ゴメン、メグ。
「どーゆーことだよっ!」
「はぁ? なによ、いきなり」
平井はなんだか怒っている。
「さっきの班決めだよっ!! お前、一緒の班になるには船橋と組めばいいっつったよなぁっ!?」
・・・・・思い出した。
昨日こいつに、チハルと一緒の班になりたいって言われて、あたしが、
「じゃ、涼と一緒のグループになんなよ」
って言ったんだっけ・・・
「だって・・・ 今回は他の女子が許してくんなかったんだもん」
「だもん・・・じゃねーよっ!」
平井は青筋を立てんばかりの勢いで怒っている。
「・・・そんなに一緒になりたかったんなら、あんたたちの方からあたしたちの班と一緒になりたいって言ってくればよかったじゃん!」
「言えるかよっ! そんなことっ!!」
恥ずかしげもなく、怒鳴りながらそんなことを言ってくるヘタレ平井・・・
って、あたしも結局は、
「メグと付き合ってるし、一緒になりたい!」
って言える自信がないヘタレだけどさ・・・・・・
「ざけんなよなぁっ! 何のためにこっちがイヤな思いして、あいつらといっしょの班になったと思ってんだよ!!」
「うわっ!」
急に平井に肩をつかまれて詰め寄られた。勢いで背中が壁にぶつかる。
「どーしてくれんだよっ?」
「しっ、知らないよっ!そんなこと!! 大体、絶対一緒になれるとは限らないって言ったじゃんっ!」
「はぁっ!?」
平井の形相が変わる。「お前、そりゃ無責任だろっ!!」
―――殴られるッ!!
そう思って思わず首をすくめたら、
「オイッ!」
と、低いけどよく通る声が飛んできた。平井と一緒に声の方を振り返る。
「・・・・・何やってんだよ」
メグだった。
平井はチッと舌打ちして、
「・・・・・なんでもねーよっ!!」
とあたしをつかんでいた手を乱暴に放し、教室の方に行ってしまった。
メグは平井が教室に消えたのを確認してから、
「何やってたの」
とあたしを振り返った。
「え?」
「平井と」
「や・・・ 実は平井に一緒の班になりたいって言われてて・・・ なれなかったって責められて・・・」
「・・・はぁ?」
メグが眉を寄せる。「なんで?」
「なんでって・・・」
平井がチハルを好きだってこと・・・ 言っちゃっていいのかな?
でも、平井はメグが苦手だし、そのメグにそんなこと話したってバレたら、余計に怒りそう・・・・・
しかも平井が好きなチハルは、メグのコト好きだし・・・
一応その辺のところは誤魔化しといた方がいいか・・・
「それは、良く分かんないんだけど・・・」
あたしがテキトーに流そうとしたら、メグは、
「で、なんでお前が責められるわけ?」
「えっ!? ・・・それは・・・・・」
ますます言いづらい。
あたしのアドバイスのせいで、平井は苦手なメグと我慢して同じ班になった。
チハルと一緒になれると思ったからこそ我慢出来たのに、そのチハルとは班が別になり、苦手なメグだけが残ってしまった。
平井がメグのこと苦手だなんて(理由はメグに全く非がない理不尽なものだけど)、当のメグには言いたくない。
「・・・・・なんでもない」
「は? ・・・なんでもないってことないだろ? なんだよ?」
メグが眉間のしわを深くする。
「だから・・・ なんでもないって言ってるじゃん」
とあたしが顔を背けたら、メグは、
「・・・オレに言えないような話してたのか?」
とムッとした顔をした。
言えないような話・・・じゃなくて、メグに知られたくない話なんだけど・・・
結局同じことだから、あたしは黙って俯くしかなかった。
そんなあたしを見て、メグは溜息をつくと、
「・・・・・あっそ。 んじゃ、勝手にして」
と踵を返して教室に戻って行ってしまった。

だって・・・
いくらバカ男子平井とはいえ、
「平井、メグのこと嫌いなんだって」
なんて話、メグに聞かせたくなかったんだもん・・・

あ〜あ・・・
修旅の班は別になっちゃうし、平井のせいでメグとは険悪になっちゃうし・・・

―――あたし、なにやってんだろ・・・


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