Cube!   第6話  Fifth Element@

「悪い、洋子。ちょっと電卓貸してくれ」
俺は手元の書類に目を落としたまま、手の平を洋子に差し出した。すると洋子も、
「ダメ、あたしが今使ってるから!」
とイライラした声をあげた。「ああもうっ! 高弥が変なところで声かけるから、どこまで計算したのか分からなくなっちゃったじゃない!」
洋子はボールペンを机に叩きつけると、椅子の背もたれに寄りかかるようにのけぞった。

「仕方ないだろ。俺だって学園祭の収支計算やってんだから」
と俺が言い訳すると洋子は、
「ええっ? 学祭の収支計算ならあたしがさっきやったわよ!」
と呆れたように言った。
「それを先に言えよ! 特別会計報告書は?」
「……今計算してたヤツがそう」
「じゃ、上半期決算報告書は?」
「まだ全然手つけてないけど……」
俺たちは深い溜息をついた。

俺の名前は加納高弥。この私立青葉学園高等部の2年で、生徒会副会長をやっている。
洋子も同じ2年で生徒会役員をやっている。役職は広報だ。
俺たちは今、生徒会室で山のような書類と領収書を前に頭を抱えていた。
来月初めに行われる生徒総会で全生徒に配る会計報告書を作っていたのだが……
もう3日も同じようなことをやっているのだが思うようにはかどらず、俺たちはイライラのピークに達していた。
これというのも……
「ねぇ、やっぱり会計がいないとこれからも大変じゃない?」
と洋子がまぶたを指で押さえながら言った。
「……そうなんだよな」
以前にいた会計が不祥事でいなくなってから、会計の仕事はとりあえず俺と洋子でやっていたのだが、それも限界になってきた。
本来の副会長の仕事や広報の仕事と一緒に出来るほど会計の仕事量は少なくなかった。
「あたし、これ以上仕事増えたら生徒会辞めるから!」
「おい……」
「それとも高弥が広報の仕事手伝ってくれるの?」
「〜〜〜分かったよ! それ貸せよっ!」
俺は仕方なく洋子の机の上にあった特別会計の書類を手に取った。
取ったはいいが、俺もその書類を机の上に放り出し、洋子と同じように椅子にもたれたまま天井を仰いだ。
と、そこへ、
「高弥〜。さっき村上先生に会ってコレ渡されたよ」
と中谷さんが何やら茶封筒を持って生徒会室に入ってきた。
中谷さんは3年で生徒会長をやっている。高級老舗ホテルオーナーの息子で育ちが良すぎるため、ちょっと抜けているというか、ポーっとしたところがあるというか……まぁそんな感じだから、実質的には俺が生徒会を動かしているような状態なのだが。
「……なんですか、これ」
茶封筒を受け取りながら、一抹の不安がよぎる。
中谷さんは、さあ? と言いながら自席についた。
俺は恐る恐る茶封筒の中身を出した。中から出てきたのは……学園祭のときの雑費の領収書だった。
村上先生のメモも一緒に入っており、『出し忘れ』とだけ書かれている。
ウソだろ……?
学園祭収支計算はさっき洋子が……
「なにそれ?」
「いやっ……」
洋子は領収書とメモを一瞥すると、
「辞める!」
と電卓を俺の方に投げて寄こした。
「お、おいっ!」

「え〜、そんなわけで新しく会計を選出することになりました」
と中谷さんが笑顔でみんなを見渡した。
「でも、どうやって選出するんですか? こんな半端な時期に……」
1年だが、俺と同じく副会長の安田が言った。俺はその後を引き継いで、
「基本的には6月に役員交代なんだけど、こんな時期だしな。村上先生に確認したら、俺たち現役員で適任者を探して、内諾をもらってから生徒総会で採決をすればいいことになった」
俺は洋子の辞任表明(?)を聞いて、新しく会計を入れるように慌てて生徒会顧問に抗議に行ったのだ。
「やっぱり2年から選んだ方がいいんでしょ?」
「だな」
「誰かいい人いますか?」
安田が俺に聞いた。……が、俺も学年全員を把握しているわけではない。
この学園は1学年に12クラスもあるため、名前はおろか顔だってろくに覚えられなくても仕方がない状態なのだ。
「会計だから数字に強い人がいいよね」
と中谷さんが言うと、安田が、
「あのっ、み、美紀さんは、どうでしょうかっ?」
と顔を赤くした。
美紀は俺の恋人で……安田は美紀に不毛な恋心を抱いていた。
「安田くん、生徒会はクラブ活動じゃないの、お仕事なの! 変な私情を挟まないでね!」
洋子が安田の発言を一蹴する。そして俺の顔をチラっと見たあと、フン、と顔を背けた。
なんだよ…… 俺は何も言ってないだろう?
俺も美紀に生徒会に入って欲しいとは微塵も思っていない。
いや、むしろ入って欲しくないとすら思っている。
もし美紀が生徒会役員になっていつも俺と一緒にいたら、余計に仕事が進まなくなるのは目に見えているからだ。
それにしても今日の洋子はやけに殺気立っている。やはり、会計の仕事で時間に追われていたせいだろうか……
すると、ムッとした顔をしていた洋子が急に笑顔になった。
「あ、ねぇ高弥! あの人なんかどう?」
と俺の肩を叩く。
「あの人って?」
「ほら、高弥と同じA組ですっごく頭いい子いたじゃない」
「男?」
「女の子。確か……結城さん?」
「ああ……」
洋子が言う結城奈緒は俺と同じクラスで、たしかにものすごく成績がいい。
1学年450人以上いるのに、テストではいつもトップ3には入る秀才だ。
そりゃ、落ちこぼれが入るよりはトップ3が入った方がいいかもしれないが……
俺は、生徒会というものは個人がそれぞれの役職を全うするだけでは上手くいかないと思っている。
自分の仕事をこなしつつ、周りに気を配りフォローし合わないと生徒会は回っていかない。
実際、行事毎に生徒会が動くときは、役職関係なく全員で仕事を分担している。
だから俺が新役員に求めるものは、優秀な頭脳よりも協調性だ。
その点でいうと、結城はとても生徒会役員に適しているとは思えなかった。
結城は、クラス内でも大抵1人でいる。
性格的に暗いとか人見知りするとかいうわけではなさそうだが、なぜか近寄りがたい雰囲気を醸し出していた。
話し掛けてくれるな、というオーラが出ている気がする。
俺も用事があるときなどの必要最低限のことしか話したことがない。
ハッキリ言うと苦手なタイプだ。
俺が結城について考えていると、
「じゃ高弥、同じクラスなんだし打診しといてね」
と洋子が言った。
「え? なんで俺が」
「なんで、じゃないわよ。あたしたち誰も結城さんとは接点ないんだから、同じクラスの高弥が説得した方が話早いじゃない」
「そりゃそうかも知れないけど……」
と俺が言いよどんでいるうちに、
「じゃ、ヨロシクね!」
と洋子はさっさと話を切り上げてしまう。「はあ〜あっ! これでやっと電卓から解放されるわ〜」
「あの〜、その結城さんってかわいいんですかね?」
安田がそわそわしながら洋子に確認する。
「あら、安田くん。もう桜井さんから鞍替えするの?」
「いやっ、そんな意味じゃないですよ!! 内沢先輩、変なこと言わないで下さいっ!」
と安田が慌てる。「あの、加納先輩? 美紀さんに言わないで下さいね?」
俺は安田の話に相槌を打つ気もなくしていた。
結城になんて話し掛ければいいのか……
というか、最後に結城と言葉を交わしたのはいつだろう。
しかも生徒会役員に入れという説得となると、どう切り出していいのか皆目見当もつかない。
それを考えただけでだんだん憂鬱になってきた。


翌日の昼休み。
「高弥っ。お昼まだだったら一緒に食べない?」
美紀が可愛らしい紙袋を持ってやって来た。「今日ね、サンドイッチたくさん作ってきたの」
「ああ……」
俺は昨日の憂鬱をまだ引きずっていた。
というのも、午前中の休み時間のたびに洋子が、
「ねぇ、結城さんに話してくれた?」
と俺のクラスにやってきて催促をするからだ。
よほど会計の仕事が嫌らしい。
早く新会計を入れたい気持ちは分かるのだが、こっちにだって都合というか、心の準備というか…
早い話が、結城に話すきっかけやタイミングが見つからなくて、まだ言えずじまいであったのだ。
しかし、休み時間のたびに洋子に催促されるのはかなわない。
仕方ない。この昼休みにやっつけておくか……
「悪い。ちょっと用事があるから先に食べててくれ。 あとで行くから屋上で待ってろ」
と俺は結城の方をチラリと窺った。結城はパンをかじりながら、なにやら難しそうな本を読んでいる。
今日も他人を寄せ付けないオーラが漂っている。
ああ、嫌な役を任されてしまった。どうして俺は結城と同じクラスなのか……
と溜息をついていると、
「……なによ、その態度」
「え?」
と俺が美紀を振り返ると、美紀は不機嫌そうな顔をして、
「イヤイヤ食べてくれなくてもいいわよっ! なによ、せっかく高弥が好きなBLTサンドまで頑張って作ってきたのに! もうあげないからねっ!」
とそっぽを向いた。
どうやら、今俺がついた溜息を自分のことだと勘違いしたらしい。
「いや、違うんだ。今の溜息はそういう意味じゃなくて……」
「じゃ、なによ」
「ちょっと……いろいろあって、生徒会の方で面倒なこと任されてたからさ」
美紀は少しだけ唇を尖らせると、
「……じゃあ屋上で待ってる」
とサンドイッチが入った紙袋を持って教室を出て行った。
その後ろ姿を見送ってから、
「……結城」
俺は思い切って結城に声をかけた。
嫌なことはさっさと終わりにした方がいい。
美紀に勘違いさせた溜息もこれのせいだし……
結果がどう出ても、任された役を全うすれば洋子だって納得するだろう。
俺が声をかけると、結城は読んでいた本からゆっくりと顔を上げた。眼鏡越しに見える結城の目が俺を見返す。
「ちょっと、話があるんだけど……今、時間いいか?」
結城はちょっと間を空けて微かに肯くと、今まで読んでいた本を閉じて黙って椅子から立ち上がった。
何を熱心に読んでいたのだろう、と思いチラリと本の表紙に目線を走らせる。……医学書だった。
もしかして、医者志望なのだろうか?
俺は軽い驚きを抱えたまま、結城を連れて渡り廊下まで歩いた。
「結城って、医者志望なのか? なんか難しそうな本読んでたけど……」
とりあえず当り障りのない話からはじめようと考えた俺は、結城が読んでいた本からそんなことを言った。
結城は、イエスともノーとも答えず、
「話ってなんなの?」
と切り返してきた。「用がないなら戻るけど」
気を使っていた自分が急に馬鹿馬鹿しくなった。
「分かった。単刀直入に言おう」
俺も開き直って、「結城、生徒会役員やってくれないか? 会計なんだけど……」
と話しはじめた。ところが結城は、
「お断りするわ」
話の途中でそう言うと、さっさと教室に戻ろうとする。
「おい、まだ途中だろ!」
俺は慌てて結城の腕を取った。「ちゃんと話し聞けよ!」
「聞いたわよ。生徒会で会計やれって言うんでしょ?」
結城は顔にかかった髪を耳にかけながら、「それとも、それ以外にも何か話があるの?」
と俺を見据えた。
その微かに細められた目が冷たく光っていて俺は少したじろいでしまった。
「いや……その話だけだ」
「じゃ、もう1度言うわね。……お断りします」
結城はそう言うと、今度こそ教室に向かってさっさと歩いていってしまった……

「……それで?」
と洋子が眉間にしわを寄せた。
「それで……ってそれで終わりだけど?」
俺の返事を聞いた洋子は、
「だからぁ、それで諦めちゃったわけ? 30秒も話してないんじゃないの? っていうか、話すんじゃなくて説得するのよ?」
と呆れたように言った。
説得する暇なんかなかったんだから仕方ないだろ?
あれ以上結城に何を話せって言うんだよ!?
俺は生徒会室で洋子に責められていた。そばでは中谷さんと安田が俺たちのやりとりを聞いている。
「なぁ、他のヤツに当たってみるってのはどうだ?」
「じゃ、高弥が探して口説いてくれるのね?」
「いや、それは……」
と俺が言葉に詰まっていると、
「もう1度頼んでみるのよ! いいわねっ!?」
と洋子は腰に手を当てて俺を見下ろした。
殺気立った洋子に逆らう術のない俺は、ああ、と返事をしながら結城の冷たい瞳を思い出していた。
まだあいつに関わらないとならないのか。
思わず溜息が漏れる。
「そういえば、今日は美紀さん来ませんねぇ」
と安田が壁の時計を見上げる。
「……あッ!!!」
安田のセリフを聞いて、俺は慌てて椅子から立ち上がった。
「どうしたのよ? 急に」
洋子が俺を見上げる。
昼休みに美紀を屋上で待たせていたことを思い出した!
結城の態度に戸惑いと腹立ちを感じているうちにうっかり美紀のことを忘れ……今はもう放課後だ。
自分の迂闊さに舌打ちする。
俺は急いでカバンを肩にかけ美紀のクラスに向かった。
息を切らしながらF組の中を覗いたが、もう美紀の姿はなかった。先に帰ったらしい。
当然か。お昼休みどころか、6限目が終わってからもけっこう時間が経っている。
俺が溜息をつきながら踵を返しかけると、
「加納!」
と榎本に声をかけられた。「美紀なら怒りながらさっき帰ったぜ?」
榎本は美紀と同じF組で、ちょっとしたことから俺たちは顔見知りになっていた。
「そうか。美紀、相当怒ってたろ?」
「なにやったんだよ、お前」
榎本が呆れたように言った。「なんか、怒りながらサンドイッチ配ってたぞ?」
「……お前も食ったのか?」
「ああ」
「……俺に感謝しろよ?」
俺はそれだけ言うと、訳が分からない、という顔をした榎本を残しF組を出た。


翌朝、俺はSHRが始まる前にF組へ行った。
昨日のうちに何度も美紀のケータイに連絡を入れたのに、気が付かないのか、わざとなのか(まぁ、後者だろうが)結局美紀に謝ることは出来なかった。
仕方がないから駅で美紀のことを待っていたら、今度はいつもの時間の電車に乗っていなかったようで、いつまで待っていても美紀は現れなかった。
まさか、休みか?
と思いつつ学校に来てみると、美紀はすでに登校していた。
時間をずらして登校してたのか、それとも別な改札から出てきたのか…
どちらにしても、美紀が俺を避けていることは間違いなさそうだ。
たしかに昨日の件は全面的に俺が悪かったのだが、こうも避けられるほど美紀は怒っているのだろうか?
とにかく謝ろう、と俺は美紀を廊下に呼び出した。クラスメイトに呼ばれ仕方なく廊下に出てきた美紀は、ムスッとしたまま俺の顔を見もしない。
「だから……昨日は悪かった。謝るから許してくれよ」
美紀は自分の足元に視線を落としている。顔も見たくないほど怒っているらしい。
「昨日も言ったけど、今生徒会がらみで面倒なことがあって……それに関わってるうちに、うっかりっていうか、その、忘れてて……本当にゴメン!」
俺が顔の前で手を合わせて謝ると、
「……そつかないで」
と美紀が小さく何か呟いた。……が、小さすぎてなんて言ったのか聞き取れなかった。
「え? なに?」
と俺が聞き返そうとすると、
「美〜紀〜♪ おはようっ!」
と榎本がやって来た。美紀の顔を覗き込むようにして笑顔を向ける。そしてそのあと、
「あ、加納もいたの?」
と俺を振り返りニヤリとする。
……わざとらしいヤツだ。
「昨日はサンキューな。サンドイッチ美味かったよ」
榎本はカバンからチョコを取り出し、「はい。コレ昨日のお礼」
と美紀にそれを渡した。
美紀は不機嫌そうな顔のまま、別にそんなのいいのに、と言いながらチョコを受け取った。
「……なんか深刻な話?」
榎本が俺たちを見てからかうように笑う。
「うるせぇな。あっち行けよ」
と俺が榎本を追い払おうとしたとき、
「……昨日、渡り廊下で話してた子、誰? なんか手までつないでたけど」
と美紀が上目遣いに俺を見上げた。
「え?」
一瞬、美紀がなんのことを言っているのか分からなかった。
「あたし、屋上から見てたのよ。渡り廊下のところで高弥が女の子と2人きりでこそこそと……」
美紀はそこで言葉を詰まらせ、「……浮気者っ!!」
と叫んで教室に入っていってしまった。
―――説明するヒマもなかった。
それって……結城のことだよな? 手なんかつないでたか? 俺……
たしかに、話の途中で帰ろうとした結城の腕を掴みはしたが……
俺が唖然としている横で、榎本が呆れたように俺を流し見る。
「バカだな、お前。他の女の子とも仲良くしたいんだったら、もっと上手くやれよ」
俺は榎本を横目で睨みながら、
「……お前、ホントうるさい。さっさとどっか行けよ!」
「行くよ、言われなくても。美紀んとこに♪」
榎本はニヤニヤ笑いながら教室に入っていった。
あいつ、まさか本気で美紀に気があるんじゃないだろうな?
以前、榎本は美紀に気のある素振りを見せていたことがあった。
しかしそれは俺をからかうのが目的で、本気ではないと思っていたから俺も安心していたのだが……
俺が眉間にしわを寄せながらそんなことを考えていると、ふと背後に人の気配を感じた。
振り向くと……結城が立っていた。
「あ、おはよう……」
と俺が一応声をかけると、
「……もうすぐSHRが始まるわよ」
とさっさとA組の方に歩いて行こうとする。
〜〜〜挨拶もなしかよっ!?
気を取り直して、俺は結城のあとを追いながら、
「昨日の話なんだけどさ。もう1回考えてくれないか?」
と言った。「他の役員が、ぜひ結城にってご指名なんだよ。みんな結城のこと見込んでるんだ」
と結城を持ち上げるようにそう言うと、結城はちょっとだけ俺を振り返り、
「他の役員が、とか、みんな、とか……まるで、加納くんは私じゃなくてもいいって言ってるみたいね」
と口の端を上げた。
俺は内心ドキリとした。
昨日結城と話したのはほんの2〜3言だけだ。
たったそれだけで、俺の結城に対する心象を読まれてしまったのだろうか。
「……そんなこと言ってないだろ」
結城の言ったことは当たりだが、一応否定しておく。
「ま、どうでもいいけど」
と結城は肩をすくめたあと、「それより自分の心配したら?」
と急によく分からないことを言った。
「は? 心配って……なにが」
わけが分からないからそう聞くと、結城は前を向いたまま、
「後ろ」
とひと言だけ言った。
「え?」
後ろって……?
不思議に思いながら振り返ると、F組の前に美紀が立ってこちらを睨んでいた。

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